3kgのアルミニウムとモータの塊が
荒れ地を走り
互いにぶつかり(物理)
相手を投げ飛ばす(物理)
以上の言葉に惹かれたなら、素敵な体験ができるでしょう。
かわロボは激しいバトルと独特なルールで愛されているちょっとマイナーな競技です。
独特なルールその1
脚機構必須!
―二足がなんだって?こっちは十六足だぞ!
タイヤではなく脚機構が必須です。多くの機体は荒れ地を速く走るために特化した特殊な脚を使っています。この分野の最適化は沼です。
独特なルールその2
攻撃用アーム必須!
―さぁ遠慮はいりません。有り余るパワーで相手を投げ飛ばしてやりましょう……
―……トルクの計算はしましたか?
長い棒で相手を高く投げるもよし、下敷きのようなアームで力の限りひっくり返すもよし、時には自分もひっくり返るのでアーム等で復帰しましょう。モータは重量の許す限り載せることができます。ただ調子にのると大抵回路が燃えます。
独特なルールその3
フィールドが障害物だらけ
―ロボコンだろ?平らなコンパネの上を走るんじゃないの?
脚機構必須でただでさえ走ることすら難しいのに、障害物まで設置されています。多くの機体は高速でこの上を通過するためにサスペンションやダンパなどを積んで対策をしています。
詳しいルールや大会の様子を知りたい方は、以下のリンクをどうぞ。
”かわロボはロボットではない”とよく言われることがあります。
なるほど確かにテレビでよくやるような全自動機は無く、一見プロポで動かすだけのラジコンに見えます。
少しズルいかもしれませんが、からくり人形(やautomata)はロボットの起源といわれます。
かわロボはサイズ制限があるため、詰め込みたいものが多くなるにつれカラクリ仕掛けのようなものを用いて収納することがあります。また、機構も複雑なものもあり、設計者次第でカラクリの塊にも、シンプルなマシンにもなるわけです。
また、制御回路はルールで言及されていません。つまり、ラジコンにするもロボットにするも結局のところ設計者次第なのです。
操縦を楽にするために様々なアシスト機能を実装する方、練習によって培った技術で高性能機体を操る方、ルールをひたすら読み込む方、それらが一同に集まり戦い、文字通り無差別に戦うのが、かわロボの醍醐味です。
バトルものがお好き?
けっこう。ではますます好きになりますよ。さぁさぁ、どうぞ。かわロボのニューモデルです。
……素敵でしょう?
バッテリーもたっぷりありますよ。どんな初心者の方でも大丈夫。
どうぞ投げてみてください。
……いい音でしょう? 余裕の音だ、トルクが違いますよ。
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