二足班では主に3DCAD、とくに「inventor」を利用して機体の設計を行っていきます。そこで今回は、3DCADの使い方や、便利な点について簡単に説明したいと思います。
3DCADでは最初に、「線図」を作っていきます。線図というのは文字通り線で図を作っていく工程になります。なのでこの段階では、2D状態となります。2次元の面に円や四角を使って任意の形を描いていきます。線図ができたら、その線図に「押し出し」を行います。押し出しの際は厚さを指定します。この工程を繰り返してパーツ作っていきます。パーツが一通り完成したら、「アセンブリ」でパーツ同士をくっつけていきます。二足班では基本的にパーツとパーツはネジでくっつけている場合がほとんどなので、パーツにあらかじめネジ穴をあけておいて、ネジ穴同士で接合させます。これを繰り返すことで機体を視覚的に設計していきます。
ここで3DCADならではの便利な機能を紹介します。一つ目は、干渉解析です。CAD上で実際に動かしてどこまでパーツ同士が干渉しないのか検証することができます。この機能のおかげで、関節部分の可動域などが簡単にわかります。2つ目は、重量測定です。パーツ一つ一つに素材を設定すると、その素材とパーツの面積から重さがいくつになるのかを計算してくれます。二足の機体は基本的に一機体4kgになるのでこの機能で重量を調整していきます。
今回は、3DCADの使い方と機能について簡単に紹介しました。ぜひ皆さんも、3DCADを使いこなして自分だけの機体を設計してみてください。
Comments