二足班では、一機体およそ4kgの機体を制作します。そのため、機体が完成するまでに様々なプロセスが必要になり、かなりの時間がかかります。今回は、機体ができるまでの過程を順を追って説明していきたいと思います。
まず機体制作で始めることは、3DCADで設計をします。最初から、実際のパーツを掘り始めるわけではありません。CADで機体の設計をして、パーツとパーツが干渉しないかなどをシミュレーションします。またこの時に、大会の出場条件である、身長制限や重量制限を満たしているか、も考慮しながら設計します。
機体の設計が終わったら切削を始めます。基本的にパーツの素材はアルミを使います。なので、切削機という機械を使ってアルミを任意の形の掘っていきます。この機械を使うためにCADで作ったパーツのGコードというの書いていきます。これは一見難しそうに感じますが、KAM というアプリを使うと簡単に視覚的にGコードを作ることができます。Gコードの作り方の詳細については省きますが、パソコンをあまり使ったことがない人でも感覚的に作ることができます。
Gコードができたらさっそく、切削機に読み込ませてアルミ板を切削していきます。この工程がなかなか時間がかかります。形状にもよりますが、直径10センチ程度のものであったらだいたい2時間程度はかかります。なので、先輩たちは授業が始まる前などに切削して従業に参加するなどしていたみたいですね。
すべてのパーツの切削が終わったら、これを組み立てて機体の完成です!
このように機体を作るといっても様々な工程があるのです。初めて作る場合はおよそ1年くらいかかります。そんな大変な思いをして作った機体でも、試合に出すとねじが取れたり腕が外れたりと、改修の連続です。でも、だからこそ機体に愛着がわいてくるところが、二足ロボットの魅力でもあります。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
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