1.マウスについて
マウスと聞いて何を思い浮かべるでしょうか?ネズミ?PCを操作するためのマウス?口?いいえ,どれも違います.実はマウスはマイクロマウスと呼ばれるロボットを示します.ただし,ロボットと言っても二足歩行をするものではなく,車のようにタイヤで移動します.これだけを聞くと二足歩行ロボットの方がいいという人もいるかと思いますが,マウスはなんと自動で迷路の探索をしてくれるロボットです.ルンバと言うと想像しやすいでしょうか.これを聞くと「マウスってAIを搭載したロボット?」,「今流行の機械学習・ディープラーニングをやってるの?」とよく目を輝かせて質問されます.これについて解説します.
2.AI?機械学習?ディープラーニング?
結論から言いますが,すみません,AIでも機械学習でもディープラーニングでもありません.マウスは手で再現できるようなアルゴリズムでしか動いていません.例えば,左壁,もしくは右壁に沿って迷路を進むとゴールにたどり着けるアルゴリズムがあります.また,マウスが探索する迷路は,一つの壁の大きさが決まっており,壁を組み合わせることで迷路ができます.そのため,家の中のような複雑な地形の探索はできません.ここまでを聞くと「思ってたのと違う」,「話が違うじゃないか!」と言う方もいます.私も初めはそう思いました.しかし,私はマウス班に入り3年の最後の方までマウス製作を続けました.以降は私の体験談になります.マウスの魅力を知りたい方は引き続き私の話に付き合ってくれると幸いです.
3.マウスの魅力 ~私の体験談を通して~
私は,自動探索ロボに魅かれてマウス班に入りました.3年になるまでに完成まじかの機体を壊し,それでもせめて完成はさせようと粘り強くやっていた時期もありました.完成後も続けられたのは,歴代の先輩方のおかげでした.SRDCではマウスの機体をはんだ付け等を行って一から作ります(初めてだと頑張って約1か月かかる).それに加えモータを動かすプログラム,センサから値を取得するプログラムなどを一から作るとものすごい時間がかかります.特にはんだ付けとプログラミングにかかる時間の割合は3:7と言われており,プログラミングはめちゃくちゃ時間がかかることがわかります.しかし,SRDCのマウス班では先輩方が作ってくれたライブラリ(命令の集まり)が用意されており,それらを組み合わせることで簡単にマウスの動きを実装でき,すぐにロボットを思いのままに動かす楽しさを味わえます.
4.最後に
いかがだったでしょうか.マウスに興味持ってくれましたかね?マウスに少しでも興味を持ってくれた方がいれば,SRDCのマウス班に入ってくれると幸いです.
ご清聴ありがとうございました.
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