本記事ではSRDCが保有する設備の内,最も大きな役割を担っている工作機械
CNCフライスについて簡単に紹介したいと思います.
・はじめに
実際に動いているのを見るのが一番分かりやすいかと思いますので
以下の動画をご覧下さい.
(株式会社オリジナルマインド,KitMill CL100/200/420,"https://youtu.be/PPCNQOj7-eo")
本来なら部のCNCを撮影したものを紹介するべきですが,
学校に立ち入れない状況ですので,株式会社オリジナルマインドのCNCフライスの動画
を載せております.
以下で,もうちょい詳しい説明をしていきます.
・1.CNCとは?
CNCフライスの” CNC ”は”Computed Numerical Control”の略であり,
コンピュータ数値制御を意味しています.
つまり,CNCフライスは“コンピュータ制御によって動作するフライス盤”ということです.
図 1 コンピュータ数値制御
・2.フライス盤とは?
次に,制御される側の工作機械 フライス盤について簡単に説明します.
図 2 フライス盤
フライス盤には図2に示したように,
XYZ各軸方向に動かすためのハンドルが付いています.
主軸にはエンドミルが取り付けてあり,ハンドルを回して被削材を動かすことで
切削加工を行います.
また,エンドミルは,図3に示すように先端が平たいドリルのような形状をしています.
ドリルとは違い軸方向への切削は苦手であり,側面方向への加工がメインとなります.
図 3 エンドミル
なので,フライス盤での加工は,
図4に示すようにエンドミルの側面方向に向かって切削を行います.
図 4 フライス盤による切削加工(1)
フライス盤での加工はハンドル操作での加工のため,直線の加工は簡単に行えますが,
曲線の加工となるとX,Y軸送りのハンドルを同時に操作する必要があるため,
高い練度の職人芸が求められます.というか無理...
図 5 フライス盤による切削加工(2)
そこで,CNCフライスの出番です.
・3.CNCフライス ~ CNC+フライス盤 ~
CNCフライスは,コンピュータ制御によってフライス盤のハンドルを操作する形で切削を行います.(冒頭の動画を見るとハンドルがグリグリ回ってるのが分かると思います)
そのため,歯車や図6のような複雑な形状の部品であっても正確に加工することができます.
図 6 実際の部品
・4.さいごに
CNCフライスを使用するのは,かわさき班と2足班となります.
SRDCはCNCフライス以外にも,
・旋盤
・ボール盤
・バンドソー,ロータリーソー
・テーブルソー,丸鋸
といったロボット製作に必要な工作機械が揃っています.
こういった工作機械を使うことで自分の理想のロボットを
自分たちの手でつくることができます.
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